リベロて難解

2012年1月13日

30数年前、しかも中学3年間しかバレーをしていなかった私には、リベロというポジションが全く理解できない。
守備のスペシャリストということはもちろん解るのだが、ルールやローテションなどが全くわからない。
ということで、リベロのルールなどをちょっと調べてみた。
ただ、ルール改定などがあったのか参考にさせていただいたページによって内容がちがったりして逆に混乱してしまい余計わからなくなってしまった、当ページの内容は全く間違いかもしれないのでご了承願いたい。

リベロ2人制 リベロを含めたバックオーダー ローテ毎フォーメーション

リベロの基本的ルール

  1. リベロはスパイク、ブロック、サーブなど攻撃的プレイはできない
  2. リベロは後衛の選手とならいつでも回数無制限で交代できる。副審に申し出ることもしなくてよい。ただしリベロがベンチに下がる場合はコートに入る際交代した選手が必ずコートにはいる
  3. いつでもといってもラリー中は入れないし、ラリー1回終わって次のサーブ開始の主審の笛が鳴るまでの間に交代する。
  4. フロントエリア(センターラインとアタックラインで囲まれた地域)でリベロがオーバーハンドでトスを上げ、それをアタッカーがネットより上でスパイク等で相手コートに返した場合反則
  5. リベロはコートのどのエリアでもネットより上のボールに触れて相手コートに返球してはいけない

1と2はそのまんまということで別にややこしくない。
リベロの交代は通常の交代(1セットで6回)に含まれない、そして交代した選手としか交代できない(表現がおかしいか)

3がちょっとややこしいというかあやふやだ。
たとえば今バックライトいて、隣のバックセンターの選手と交代したい時、リベロがコートに入ったときに交代した選手と交代して一旦コート外に出てまた今度はバックセンターの選手と交代する場合は1回ラリーを挟まなくてはいけない。
1回のサーブ開始の笛がなる間に、出て入ってはできないということ。

4もサイトによって違ったところ、オーバーにしろアンダーにしろリベロがフロントエリアであげたボールをアタッカーがネットより上で相手に返した場合は反則と説明したサイトが多かったが、いやいやアンダーならOKといったサイトも少しあった。

考えるにフロントエリアでリベロが上げたボールをアタッカーがネットより上で打って相手に返した場合反則というのが正解のような気がする。
バックエリアからのトスはOKのような気がする。

ただし、オーバーハンドパスは反則としているサイトもあった(セットアッププレイは反則)全日本女子の佐野選手がアンダーでバックアタックのトスをあげていたのはそのためなのかもしれない。

リベロの役割

  1. サーブレシーブ、スパイクレシーブ、チャンスボール処理などのファーストコンタクト
  2. コーチの指示の伝令
  3. エースを休ませる
  4. 雰囲気を盛り上げる

ファーストコンタクトできっちりセッターにボールを返すことが一番の役割。
守備のスペシャリストなのでボールを拾いまくるのが役割だが、正確にセッターに返すのが第一の役割。
草バレーレベルでバレーらしく見えるチームというのはファーストコンタクトがセッターに返るチームだ。

レシーブ・トスといけばそれらしく見えるのだ。
一番最後のスパイクがヘロヘロでもまあなんとかバレーに見えるもの。
その辺りの中学レベルでも強いチーム・弱いチームの差はチャンスボールがセッターに入るとかその程度の差。

リベロは出入りが自由なので監督の指示をタイムリーに伝えるということも可能。
現在ではコートサイドで監督が指示を出せるが大きな声で言えない作戦等を伝令できる。
後衛となら誰とでも交代できるので、サーブで狙われているエースと交代するとかもできる。
またナイスレシーブはチームの士気が盛り上がるし、声を出してのレシーブはノッてくるものだ。

リベロに必要なもの

  1. 高いレシーブ技術と運動能力
  2. 戦術理解力
  3. データ分析能力
  4. 洞察力・カン・ヨミ
  5. 勇気・気迫

当然レシーブ技術の高さは必要、ジャンプ力は必要ではないが瞬発力・俊敏性など高い運動能力は必要。
チームの戦術を全て理解しておく必要がある。
この攻撃の時はここにボールを返すなんて細かなこともあるかもしれない。

試合前のデータ収集は当り前だが、それを分析する能力も必要。
またデータと実際の対戦で違う場合、目の前の相手を見る(クセなど)洞察力が必要。

至近距離から100km以上で飛んで来るボールを拾うにはカンや読みも必要になってくるし、ボールに向かう、いざとなったら顔面でもレシーブする気迫、体を投げ出す勇気も必要。

ワールドカップなどで各国チームを見てみると、センター(ミドルブロッカー)とリベロが交代しているのが多いようだ。

表のセンターがサーブに下がってくるところから見ると、まず下がったセンターがサーブを打つ(リベロはサーブを打てない)、そのラリーがこちらのポイントの場合リベロはまだ入れない(サーバーのセンターがサーブ)、そのラリーで相手にポイント(サーブ権が相手に)相手サーブ開始のホイッスルがなるまでに下がったセンターとリベロが交代、あとは後衛3ポジションをリベロがローテ、裏センターがサーブに表センターがリベロに代わって前衛にあがる、裏センターのサーブが終わった(サーブ権が相手に)時にリベロと交代。

要するにセンターのサーブが続いている間はリベロなしということだ。

なぜセンターが多いかというと、まずセッターとは代われないのは理解できるであろう、次にオポジット、ウィングアタッカーはバックアタックやサーブレシーブ(ウィングアタッカー)にはいるので代わると攻撃が弱くなる、ということでセンター(ミドルブロッカー)とリベロが交代するのが多いのではないだろうか。

中学・高校ではリベロの特別ルールがあったり、また最近ではリベロ2人制なんてのもあるようで、益々難解。
その辺の中学レベルならレシーブ下手なやつと代わるでいいんでは? 苦笑
まあ私がリベロありでバレーをするとか一生ないでしょうし(バレーすること自体もうあまりないかも)、これくらいで勘弁してください。

リベロというポジション、バレーを熟知してないとできない大変なポジションです。
ここに飛んできそう、ここが危ないとかピンとくるのはある意味センス・感性の問題ですしね。
スパイク打たれる前にそこに動くことできますか?・・・てね

アクセス数: 6