6人制バレー ローテーション

2010年11月15日

6人制バレーボールの基本中の基本のルールとして、ローテーションというものがあります。

ローテーションというルール単体ではさほどむずかしいものではないのですが、それでもバレーボール初心者やバレー未経験者にとっては理解しにくいものです。

また、ローテーション自体は難しいものではないですが、バレーのゲーム戦略的なシステム、ポジション(役割という意味での)、フォーメーションと絡んでくると複雑難解なものとなります。ローテーションというルール単体で勉強したいと思います。

ローテーションてなんだ

図は自陣コート(コート全体の半分)を上から見た図になります。図の上がネット(相手コート)になります。コート全体の半分なので9mの正方形になります。

ネットより自陣側3mのところにひかれているラインが、アタックラインと呼ばれるラインで、ネット下のセンターラインからこのアタックラインまでのエリア(領域)がフロント(前衛)と呼ばれます。(サイドライン外の点線の部分も含まれる)

一方、アタックラインより後ろのエリア(領域)が、バック(後衛)と呼ばれます。

フロント、バックそれぞれ、左・中・右(L・C・R)の3つのポジション(位置)があり、合計6ポジションを右回り(時計回り 図の赤矢印の方向)に一つづつローテーションしていくことになります。ひとつ廻ることをワンローテなどということもあります。

■ 図の凡例
フロントフロントプレイヤー
バックバックプレイヤー
1~6サーブ順
フロントレフトフロントレフト
フロントセンターフロントセンター
フロントライトフロントライト
バックレフトバックトレフト
バックセンターバックセンター
バックライトバックライト

試合前(新しいセットが始まる前)、ローテーション順を上の図のような用紙(ローテーション表?)の○の部分に背番号を書き込んで審判に提出します。(確か上図のような用紙だったと思いますが、なんせ30数年前、しかも中学の試合だったので公式な用紙だったのかは不明です)

※追記
ローテーション表ではなく、ラインアップシートというそうです。あわせて試合前には、メンバー表も提出します。

ベンチ入り12名の背番号、氏名を記入、その試合にはメンバー表に記入したメンバー(12名)以外は出場できません。

そういえば、セットが始まる前にローテーションのスタートポジションについて背番号を副審の方に向けたのを今思い出した。

あれは副審が提出されたラインアップシートとローテポジション・出場している選手が合致しているか確認していたのだ。

メンバー表とラインアップシート

提出したローテーション表の順番、位置関係のとおりにそのセット間ローテします。ローテーションの順番はそのセットの間変更はできません。セットスタート時の位置関係で常にローテーションするということです。

例えば、セットスタート時にBRの位置にA君、FRの位置にB君、FCの位置にC君となっていた場合、次のローテでBRの位置に来るのはB君、FRの位置に来るのはC君ということになり、BRにいたA君はBCにローテーションします。

この順番、位置関係を間違えると、ローテーショナル・ファールポジショナル・ファール(前はアウト・オブ・ポジションと言っていた)という反則になります。

ある大会で日本のナショナルチームもローテーション順(サーブ順)が提出したローテと違っていて、そのセットのそれまでにあげたポイント(確か7点くらいだったかな)が、ゼロになったことがありました。

ローテーションはどのタイミングでするのか?

フロント、バック、左、中、右と6つのポジション(位置)を右回り(時計回り)に1つづつローテーションすることはわかるかと思います。

ローテーションの廻り方はわかったが

「じゃあいつ回るのか?」
「今でしょ!」

について説明します。ローテーションに関してこの “いつローテするのか” が一番混乱しやすいところでしょう。簡単に一言で説明するとローテーションするタイミングは“サーブ権を獲得した時

サーブ権保有中からサーブ権が相手に移動して再びサーブ権が自軍に戻ってくるまでは、そのままのポジションということです。再びサーブ権が戻って来たときにローテします。

例えばFRの位置にいた選手がBRの位置にローテーションして再び得たサーブ権でサーブを打つということになります。

ローテーションとサーブ順

サーブ権獲得時にローテーションすることからもわかる様に、ローテーションとサーブ順の関係は深いです。ローテーションでBR(バックライト)の位置に来た時にサーブを打ちます

上図にはサーブの順番も表示していますが、ローテーションの方向(時計回り)と逆がサーブ順ということになります。セット開始時にBRのポジション(位置)にいる選手のサーブからセットが始まるのです。

ただし、そのセットが相手サーブから始まる場合は、セット開始時にBRにいる選手のサーブは一番最後になります。(ちょっとややこしいかな・・・サーブ権獲得時ローテすることでわかると思うが)

直接ローテーションとは関係ないが、バレーボールの背番号の話。私は長い間バレーボールにおけるいわゆるエースナンバーは4番だと思っていた。

大昔、試合(セット)が始まる時に、上図のサーブ順4番目の位置(FL フロントレフト)にいる選手はそのチームのエースアタッカーであることが多かった。

よって4番がエースナンバーだと思っていたし、いつかは4番をつけて試合がしたいと思っていた。(大昔のバレーの話です。現在ではセッター対角の選手がスーパーエースと呼ばれそのチームのエースであることがほとんど。)

だがバレーにおいてポジションと背番号にははっきりとした決まりごとはないようである。でも私の中では今でもやっぱり4番がエースなのであります。ちなみに中学でエースであった私の背番号は15、これには色々エピソードがあるのだが、またの機会に・・・

フロント(前衛)とバック(後衛)のプレイ制限(ルール)

フロント(前衛)とバック(後衛)おのおののプレイヤーにルール制限がある。特にバックポジションのプレイヤーのフロントエリア(アタックラインとネットの間の領域)でのプレイ制限のルールが多い。反対にフロントポジションのプレイヤーのバックエリアのプレイ制限のルールはほとんどない。

プレイ制限のルールの代表的なものは、簡単にいうとバックの選手はフロントエリア内での攻撃(スパイク・ブロックなど)はできない、反則となる。(フロントでジャンプしてボールを返すのも反則だっけ?)

ポジション反則でよく見る例

  1. バックアタック時のアタックラインの踏み越し(フロントでバックプレイヤーが攻撃をしたという反則になる。ポジショナルファールになるのかな)
  2. サーブレシーブが大きくなって相手にダイレクトスパイクされそう、そばにセッターがいるのになんでブロックに跳ばないの?なんてのがあるかな・・・だってバックプレイヤーなんだもんというやつね。

ローテーションについては以上です。

次回からは別のページでワンローテ毎に、サーブレシーブフォーメーション、レシーブフォーメーションなどを勉強したいと思います。

今風のローテーション・ポジション配置に関する記事

アクセス数: 20