スパイク動画 47歳オヤジ編
先日のバレーボール練習会で撮影されたビデオの中に、何シーンか助走からのスパイクシーンが録画されていたので抜き出して動画にしてみた。
見るも無残なお恥ずかしい超低空ジャンプなのだが、一応スパイク助走の原型はかろうじて留めているのでアップしてみた。
スパイクの最重要ポイントといえば助走といえる。もちろん、トスアップされた瞬間にトスのコース、高さを見極めて助走に入るタイミングを瞬時に判断したり、日頃の練習でセッターと何度もあわせることも重要であるが、いい助走が取れれば7割方スパイクは成功といっていいのではないだろうか。
スパイク助走の基本は3歩助走(本当は4歩)。ちなみに3歩と言うのは日本だけのようで、海外では4ステップ(フォー・ステップ)というそうである。
右利きのアタッカーの場合、右→左→右、左 (ほぼ同時、一足分程度左足が前に出る) が基本のスパイク助走となる。
スパイク助走で一番重要な部分は、2歩目から3歩目、左足で低く速く鋭く、3歩目(4歩目)の右、左でジャンプするところにつなげること。
極端な話、最初の右の1歩目は別段どうでもよく、トスへのタイミング取り、間合い(距離)取りみたいなものである。
ということで、バレーオヤジのスパイク動画は続きで・・・それにしても・・・年はとりたくないものだ・・・
少しでも高く跳んで打ちたいバレーボーラー
スパイクを打つとき、やっぱり少しでも高く跳んで打ちたいというのがバレーボーラーというものだ(笑)。高く跳ぶことと助走スピードには密接な関係がある。
スパイクの場合、水平方向の動き(助走)を垂直方向への動き(跳ぶ)に変えるわけだが、助走の力で筋肉が収縮され(3歩目の右、左のところ)、それを利用して跳ぶということが体の中ではおこなわれるそうだ。(詳しいことはむずかしいので私自身理解していない 苦笑)
だったら、助走スピードが速ければ速いほど高く跳べるのかというと理論的にはそうであるが、生身の人間、筋肉にも限界がある。
自分の能力(筋力)以上のオーバースピードだと当然跳ぶどころではなく、腰砕け、自爆(苦笑)、ネットに捕獲される、筋肉破壊ということになる。
助走スピードはトッププレイヤーでも毎秒4m
助走スピードはバレーのトッププレイヤーでも、毎秒4mほど、一般で毎秒2.8mほどだそうだ。スパイクの助走スピードに関しては、速ければ速いほどよいという人(もちろん自身の能力内)と、助走スピードはそこそこでジャンプに入る前に少しタメを作るのがいいという人がいるそうだ。
いずれにせよ、スパイク助走で一番重要な部分は、2歩目から3歩目、左足で低く速く鋭く、3歩目(4歩目)の右、左でジャンプするところにつなげるというところは間違いないと思う。
ちなみに、走り幅跳びの場合は助走スピードは速いほどいいということになる。逆にバレーにおけるジャンプでの筋肉収縮という部分は極力作らない(ブレーキになる)
スパイク動画 パート1
まあ~低いこと・・・少し下がって自分でサーブレシーブ、綺麗にセッターに返ればクイックというところだったんでしょうが、レフト方向にレシーブが乱れてセミより高い普通のトスがセンターに上がったという感じです。
実は私、現役時代もライトスパイクは苦手、自分の左から上がったトスは不得意です。ということで案の定スパイクに入るタイミングを見計らいかねて、かわいく(笑)ちょこちょことしたステップでタイミングをとって判断してます。サーブレシーブした位置から大きく右足の1歩目踏み出せばいいのに・・・
- まず1歩目の右足、その場でちょっと踏んでますね。上がったトスを見てタイミングをとっているんですね。
- 『ここだ!吉幾三~~~!』と、左を大きく出して2歩目の助走で一番重要な左足で低く速く鋭く踏み込むという部分へ。
- 『おろ?ちょっと早かったか・・・』と、一番重要な左足で低く速く鋭く踏み込むところでこのままではトスに対して詰まってしまう(入りすぎてしまう)ということで、実は少しピョコンと浮いている。この動画の元動画は4:3の画面だったのを16:9の画面にしているので横に広がって見える為浮いているように見えませんが、本来は右足がもう1足ほど前に着地するのがベスト。
- できる限り低く速く鋭く踏み込むべきところで少し高く踏み込んで合わせにいった結果、鋭さなく・失速気味で右、左の部分に、スピードがないので沈み込み(筋肉収縮)が不十分・腰高でそのままなんとなく跳んだという感じ。しかも、いざ跳んでみたらミートすべき打点より前にボールが・・・結局、高めに踏み込まなくてもベストの位置まで踏み込んでればよかったのに・・・て感じ。
- ここまできたらどうしようもないんで、『打ってまえ!』。するとまぐれでブロック抜けたて感じ。年を取って肩が回らなくなったので最近では腕のスイングが仕方なくコンパクト(小さく)になってるので、ブロックからしたら思ったより早くボールが通過するのかも。
見事なジャンプをしているブロックの白いシャツのお嬢さんからすれば、私が思っていた以上に低かった(苦笑)のでブロックが遅れたのでしょうね。ステップ踏んでブロックしなくても、その場でちょっと跳べばシャットアウトだったでしょう。
この日はこの1回しか対峙しなかったけど、仮に2回目に同じ場面があったなら見事ブロックだったでしょう。そんな跳ばなくても十分なのはわかったでしょうから。
スパイク動画 パート2
裏レフトの私が前衛に上がってきた時の相手サーブ。バックレフトがサーブカット、乱れてセッターに返らずライトへといったシーン。
見るべきはへなちょこスパイクではなく、見事なアンダートスをあげた青いシャツのお嬢さん。アンダートスのお手本というようなトスでした。
『アンダーはひざで運ぶ』が基本、腕を振って腕だけで上げようとするとコントロールできずにブレてしまったり、上がったトスに順回転の回転がかかったりとなってしまいます。このお嬢さんがあげてくれたトス、無回転で、高さといい方向といい申し分なしでした。
通常サーブカットが乱れてセッター以外が2段トスを上げるとどうしても高いトスを上げがち、でもそれでは相手ブロックの格好の餌食となります。
そのあたりを考えての低めに抑えたトスだったのでしょう。しかもジジイの私の能力を見越して私が対応できるであろう高さのトス、上げようと思えばもっと速いトスもあげることができたでしょう。
- サーブが私の守備範囲外なのを確認して開く。
- レシーブ乱れてライトへ、アンダートスの体制に入るのを見て本能的に低いトスがくるのを予測、右足をゆっくりだして動き出し。
- 『ほれ!予想どおり』と低めのトスを認識、左足を出して一気に助走スピードあげて左足で低く速く踏み込み。
- 『あら?これでも追いついてない・・・』 私の中に残っているイメージのミートポイントよりボール半分前にボールが・・・
- ここまできたらどうしようもないんで、『打ってまえ!』(2回目 笑)。するとまぐれでネットぎりぎりを通過して相手コートに落ちた。
低めのトスのおかげで自然と助走スピードがあがって、パート1よりはちょっとましですかね。すばらしいトス、しかも0枚なんだから手にさえ当たれば決まって当然です。
ただ、トスに反応して早めに動き出したにもかかわらず、ミートポイントが思っていたよりボール半分ほど前に・・・あのトスならクロスにも打てたであろうにストレートのあのコースにしか打てなかった事実・・・助走の形自体それほど悪くないのに跳べてない、年齢的に私の筋力、スピードはこんなもんということです。
全盛期なら(といっても中学でしかバレーをしてないが)、今より30、40cm以上高く、同じトスならどのコースにも好きなように打てて、仮に同じストレートならアタックラインの内側に叩きつけていたでしょうね。
この動画を見てひとつ気がついたことが、中学時代の私は助走の最後、右、左という部分、完全に揃えて(同時)着地し、そして両足で跳んでいた。そう文字通り3歩助走でした。
顧問の先生には両足揃えて跳べと指導された記憶が・・・そして前に跳ぶな!後ろに跳ぶくらいの気持ちでといわれていたような。確かにこの動画ほどブロード(前に跳ぶ)してなかったし、ほぼ真上に跳んでいた気がする。まあ当時の筋力あってのものかもしれない。
今度の練習会で試してみるかな・・・